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癇癪を叱らないで。第一次反抗期の子どもの育て方

イワネン
あれ、風花さんなんだか元気がないようですね。
ふーちゃん
私としたことがやってしまったわ……。まだまだ小さいうちの子を感情的に叱ってしまったのよ。朝から癇癪を起こされて耐えきれなかったの。
イワネン
そういうこともありますよ。叱ってしまったことは仕方ありません。でも今後どうしたらそのようなことを減らせるのかは知っておいたらいかがですか。発達心理学の専門家のお話を聞いてみましょう。教えてくださるのは法政大学文学部心理学科の渡辺弥生教授です。

自己主張が増える第一次反抗期前後は、親がむかっとすることが増える

癇癪を叱らないで。第一次反抗期の子どもの育て方?

子どもは1~2歳になると関心を持ったものに指差しをするようになったり、「あれを持ってきて」という指示がわかるようになったりして、コミュニケーションの幅が広がります。同時に自分の気持ちというものも芽生え自己主張が増えるため、ときにそれが親にとっては煩わしいと思う行動を引き起こすこともあります。

このころは第一次反抗期と呼ばれ、親から一方的に与えられる物事を受け取るだけでなく、子どもによる自発的な行動が増えてきます。なかには親からの呼びかけを拒絶する「反抗」も含まれ、場合によってはそれが親をむかっとさせてしまうことも少なくないでしょう。時間がないなかで出かけようとしているときに服を着ることを拒まれると、つい頭に血が上ってしまうことは仕方のないことです。

子どもの行動には理由がある

しかし子どもにとっても、そのような行動を起こすのにはそれなりの理由があるのです。服を自分で選びたかった、ズボンから履きたかった、別の部屋で着替えたかった、「服を着ようね」の言い方が気に入らなかった……。大人からすれば「そんなことで」と思われることでも、子どもにとっては楽しみを取り上げられることだったり、寂しい気分になることだったりします。しかしまだ子どもはそれを言葉で表現することができないばかりか、自分でもその感情の正体を掴むことができないため、泣いたり起こったり癇癪を起こしたりして訴えているのです。

ギャーギャーがムカムカを呼び寄せる。感情は伝播する

では子どもが癇癪を起こしたとき、親はどのように対処するといいのでしょう。体罰は論外ですが、大声で叱ることもよくありません。癇癪は癇癪を呼びます。子どもは親の行動をよく見ているもの。感情的になったときは大声を出していいのだと学んでしまい、ますます癇癪がひどくなる可能性があります。

難しいかもしれませんが状況をよくするためにはまず親が落ち着いて、子どもの気持ちが静まるのを待ってから「あのときは悲しかったのかな」「そういうときはこうやって説明してくれるといいよ」と声をかけてあげましょう。

冷静に、繰り返すことが大切

小さな子どもにやっていいこと、いけないことを教えるときには、「冷静に」「繰り返して言うこと」が鉄則です。まだ言葉の理解も不十分な子どもは、一度言うだけではわかりません。何度も説明することを楽しむくらいの気持ちで教えてあげましょう。

教育のために怒鳴ったり大きな音で脅したりすることは、その子の将来に悪影響を及ぼす可能性があります。生涯にわたり大きな音が苦手になってしまうこともありますので、やめておいた方がいいでしょう。

どんなに危険なことであっても一度教えれば覚えるということはありませんから、感電や誤飲の危険があるものは、教えることよりも安全で安心な環境をつくって、危険なものは遠ざけておくことが大切です。

自己決定は幸せにつながる

自己主張が増えてくると、子どもはなんでも自分でやってみたいと思うようになります。しかしそれを親が先回りして手を出してしまうと、子どもはなんだか面白くなくなり「イヤ!」が発動してしまいます。

子どもが自ら挑戦したい気持ちがあるときは安全な範囲でいろいろなことに取り組ませてあげるといいと思います。例えそれがちぐはぐな服を着ることであっても、本人が納得しているのであればいいではありませんか。

人間にとって、自分で決めたことを自分でできることは幸せです。子どもであっても自己決定感(自分で決めたい!)を受け止めてもらえることは幸せにつながるのです。

選択肢を示してあげると、自己決定がしやすい

しかし小さな子どもに「好きなように自分でやりなさい」というのもまた難しい話です。知識の少ない子どもは「自由に」と言われたところで発想力がありませんから、何をどう選んだらいいものか困ってしまうでしょう。そんなときは「AとB、どっちにしたい?」と選択肢を提示して選ばせてあげましょう。「赤い服と緑の服、どっちがいい?」「寝室とリビングのどちらで着替えたい?」「スプーンとフォーク、どっちで食べたい?」。これらの選択肢を示してあげることで、子どもは「自分で決めた」という満足感を得ることができます。

いつものおせんべいも、選べるとうれしい
岩塚製菓のベビーせんべい「岩塚のおこさませんべい」「がんばれ!野菜家族」「がんばれ!小魚家族」は、個包装ごとに12種類の動物のイラストが描かれています。
「今日はウサギさんにする?ゾウさんにする?」と声をかけ、選ばせてあげることでお子様のおやつタイムは一層楽しいものになるでしょう。

人間は反応が欲しい生き物

子癇癪を叱らないで。第一次反抗期の子どもの育て方?

人は相手の反応(リアクション)を求める生き物です。そのため相手の関心を引くために、大声を出したり危険な行動を起こしたりすることもあります。

それらを起こさせないためには、問題行動を起こしていないときの声掛けが大切。例えばお子様が一人で大人しく遊んでいたときには「上手だね」「偉いね」と褒めてあげるといいでしょう。

またお子様が機嫌よくあるいはごく普通に話しかけてきたときにはポジティブで楽しい反応を見せてあげると、お子様の中でもポジティブな気持ちが育ち、思いやりなどが芽生えます。癇癪を起こしがちな子どもに対しては、なんでもない普通の状態のときの接し方が実は重要なのです。

取材協力

渡辺弥生(わたなべ・やよい)

渡辺弥生

法政大学文学部心理学科教授。著書に子どもの「『10歳の壁』とは何か? 乗りこえるための発達心理学 」(光文社新書)、「まんがでわかる発達心理学」 (講談社)「中学生・高校生のためのソーシャルスキル・トレーニング スマホ時代に必要な人間関係の技術」(明治図書出版) などがある。

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