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母のいる景色と肌の温もり

執筆者プロフィール

LICO(リコ)

LICO(リコ)作家/子育てアドバイザー

「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40000人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。
「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きをするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。
各種キュレーションの2015年上半期アクセス数ランキングにおいて、ブログ記事が殿堂入りを果たす。

ブログを通じてつながったママ達へのアドバイスが話題となり、各方面への講演会出演依頼が続出。
2017年4月現在、6歳の娘、4歳、2歳の息子を育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。

著書に『おだやかママの幸せ子育て法』(シリーズ2冊)、 『不安なあなたがゆっくりラクになるメッセージ』(すべて主婦の友社刊)。

私の実家は、必ずお菓子棚の中におせんべいが常備されているような家でした。私の母がおせんべいが大好きで、そんな母の影響もあってか、私も自然とおせんべいが好きになりました。

ちょっと硬めの海苔せんべいも好きだし、しんなりぬれせんべいも好き。
あっさり塩味のサクサクおかきも好きだし、濃い味のうにせんも大好きです。
成人して帰宅するのが遅くなった日でも、母はおせんべいとお茶を飲みながら、私が帰ってくるのをいつもリビングで待っていてくれました。
結婚前、母と妹と一緒に、おせんべいをつまみながら夜遅くまであーだこーだとおしゃべりし、お腹を抱えて笑っていたあの時間。
今でも私にとって、忘れられない大切な思い出です。

おせんべいを食べると、私は自然と母のことを思い出します。
そして、そんな私も今では3人の子どもたちのお母さんになりました。
子どもが生まれ、離乳食が始まり、すぐにお世話になったのは赤ちゃんせんべいでした。
子どもがチャイルドシートを降りたがって泣きやまない時。
お出かけ先でちょっとぐずった時。
赤ちゃんせんべいの存在に、どれだけ助けてもらったことか。

おせんべいをその小さな丸い両手で一生懸命握りしめ、必死に口に運び、喜びを噛み締めるようにニコニコしながらおせんべいをほおばっていた娘や息子たち。
その姿を昨日のことのように思い出します。
ほんのり甘くてやさしい味。もしかして、おっぱいってこんな味なのかしら、なんて思ったことも。

そんな、子どもが泣きやまない時に私が意識していることは、とにかく抱き上げることです。
子どもが眠い、空腹、不快など身体的問題を抱えていて泣いている場合は、それを解消させてあげることが第一。
でもたとえば、さみしい、構ってほしい、不安、など、心に抱えた問題を解決してほしくて泣く場合。
または思い通りにできなかったり自分の意見が通らなかったりして、認めてほしい気持ちから機嫌を損ねて泣き出す場合。
子どもが泣くのにもさまざまな理由があります。
なので、子どもが今どんな気持ちで泣いているのか、まずはそこを想像することを忘れないようにしています。
すると、次にかけるべき言葉がすんなり見つかったりするのです。

どんな理由で泣いていたにしても、子どもをなだめる時や、話をする時は抱っこしたり、背中をさすったり、膝の上に乗せたり、肌と肌が触れ合うようにする。
どんなに泣いていても、抱きしめているうちに落ち着きを取り戻し、私の腕の中で体を丸くし、すべてを預けるようにすっぽり収まる子どもを感じるたびに、抱きしめることの温かさと大切さを全身で感じるのです。

次回は10月更新予定です。お楽しみに!

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