その一枚に焼き付けられるもの
私は普段、写真をよく撮ります。これまでの人生で写真が趣味になったことなんてないけれど、子どもたちが生まれてからは何度もレンズを向けるようになりました。子どもが生まれてからのそんな変化を感じている方、多いのではないでしょうか。
写真には、被写体である子どもの様子を残せるだけでなく、撮影した時の自分の五感やその時の自分の感情までもが、一緒に写真に焼き付けられていることを感じることがあります。子どもの写真を見ているうちに、時には撮った瞬間の自分の感情が涙となってあふれることがあるくらいに。
写真1枚の中に詰まっている「その時にしか起こり得ない尊さ」に触れると、その当時の子どもに二度と触れることが出来なくても、自分のかつての気持ちが鮮明によみがえるからなのかもしれません。
私が子どもたちの写真を撮る時に意識していることがあります。それは、あえて子どもがカメラ目線ではない写真を撮るというもの。
「はい、ピース」と声をかけて撮る写真ももちろんいいのですが、私はそれよりも、子どもの自然な様子を撮るのが好きです。他人から見ればありふれた、なんてことない写真かもしれません。でも、何かに夢中になっている時の真剣な横顔や、誰かと手をつないで歩いている時の後ろ姿など、その時の子どもの気持ちがにじみ出ているような写真は後で見返したときに、一瞬一瞬をキラキラと生きている子どもをより一層感じることができるからです。
子どもがカメラを意識していない時にこそ、子どもの素の表情や、素の感情を感じることができる気がするので、ぜひそんな時にこそ、カメラを向けてみてください。
無防備で、ありのままの個性が溢れている子どもたち。その一つひとつの表情は、可愛くて、愛おしくてたまらないもの。
悔し泣きをしてパパに抱っこしてもらっている背中、花火を見上げて開きっぱなしの小さな口、不安そうに下がっている眉、水遊びをしている時にうっかりしゃがんでしまって丸く泥の跡がついたおしり。音の出るサンダルから伸びた影、万歳しても目標に届かない短い二の腕、ふてくされてうつむいた細いうなじ、人見知りをして遠慮がちに遠くからお友だちを眺めている姿、ダンゴムシを誇らしそうに私に見せて笑ったくしゃくしゃの顔。
そんな子どもたちの写真を見ていると、シャッターを押したその当時には見落としてしまっていた小さくて大切なものに、改めて気づかせてもらえます。そして、いつかこの「今」も1分1秒ごとに過去となり、写真に残しきれないたくさんの思い出がこの毎日の中に積み重なっているのだということを、私たちに思い出させてくれるのです。
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次回は10月更新予定です。お楽しみに!
執筆者プロフィール
LICO(リコ)作家/子育てアドバイザー
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40000人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。
「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きをするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。
各種キュレーションの2015年上半期アクセス数ランキングにおいて、ブログ記事が殿堂入りを果たす。
ブログを通じてつながったママ達へのアドバイスが話題となり、各方面への講演会出演依頼が続出。
2017年4月現在、6歳の娘、4歳、2歳の息子を育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。
著書に『おだやかママの幸せ子育て法』(シリーズ2冊)、 『不安なあなたがゆっくりラクになるメッセージ』(すべて主婦の友社刊)。