おこせん おやつどきファンサイト

コンテンツCONTENTS

育児中に眠れないママへ。試してほしい睡眠時間確保のためにできること

イワネン
育児に忙しくて常に寝不足だというママは少なくありません。睡眠不足は本当に辛く、また心身の健康を考えると放置できない問題です。育児中の睡眠不足を少しでも和らげるための方法を、医師で睡眠コンサルタントの森田麻里子先生に教えてもらいました。
ふーちゃん
本来は、子育てはみんなで協力して取り組むもの。けれど、実際には負担が偏っておりママばかりが激しい寝不足に陥っているケースが少なくありません。よってこの記事では対象をママに絞っていますが、もちろんみんなで子育てをしていてみんなが寝不足だという家庭では、適宜ママを「ご家族」に読み替えてみてくださいね。

赤ちゃんが眠り始めたタイミングで一緒に寝てしまうのが良し

お医者さんにききました!赤ちゃんがなかなか寝ない理由は?

森田先生
赤ちゃんを含む人間の睡眠は入眠からまもない時間が最も深いと言われています。つまり、赤ちゃんが入眠したタイミングが最もママも安心して眠れるタイミング。ママが少しでもまとめて睡眠をとるためには赤ちゃんの寝入りといっしょに寝てしまうのがベストです。
ある程度赤ちゃんの生活リズムが掴めているのであれば、赤ちゃんが最も長く眠るタイミングでママも一緒に寝てしまうといいと思います。
ふーちゃん
とはいえ、ママが頑張らなければ家事がまわらないというご家庭もあると思います。
森田先生
確かに、そのようなご家庭も少なくないですよね。けれど、眠るということは人にとってとても重要なことなんです。睡眠不足は心身に不健康をもたらすリスクがあり、危険な状態です。多少家事を疎かにしたとしても睡眠時間を確保することは大切です。夜は赤ちゃんと一緒に寝て、早朝に家事をするというやり方もありますよ。

再入眠をスムーズにするために、身体はあまり動かさない

お医者さんにききました!赤ちゃんがなかなか寝ない理由は?

森田先生
夜中に授乳やミルクを与えた後、なかなか寝付けないために睡眠時間が少なくなってしまうという方もいるようです。
再入眠をスムーズにする秘訣は、夜中起きている間にやることをできるだけ少なくすること。色々考えたり身体を動かしたりすると覚醒度が高まってしまい、再入眠が難しくなります。
この観点で考えると、服をはだけさせるだけでいい母乳育児には大きなメリットがありますね。ミルクで育児をされている方もできるだけスムーズに調乳ができるよう、あらかじめ粉は計量しておくといった工夫をしてみてください。

授乳すると眠たくなる!?

授乳をするとホルモンバランスが変化することにより眠気が誘発され、再入眠しやすくなります。睡眠という観点から考えると、母乳育児にもメリットが多いようです。

森田先生
また、授乳などのために夜中に覚醒したからといって、家事や仕事などをすることもおすすめしません。他のことをあれこれやっているうちに身体も完全に覚醒してしまい、その後の入眠に影響が出やすいからです。
例えトータルで1日8時間寝ていたとしても、睡眠が分断されていると疲れがとれません。睡眠はできるだけまとまった時間をとれるようにすることが大切です。

置型ライトを使おう

森田先生
夜中の授乳の際には、「授乳ライト」など置型の黄色っぽい光を放つライトの使用がおすすめです。豆電球であっても天井の光では明るすぎるため、ママも赤ちゃんも覚醒させてしまいます。他に、暗めの間接照明があれば、それを利用しても良いでしょう。

明るい光は眠気の大敵

日光はもちろんのこと、スーパーマーケットやコンビニの明かりも覚醒させる要因になります。すみやかに入眠したいときは、寝る前に明るいお店などには行かないようにすることをおすすめします。また、睡眠に課題がある方はスマホやテレビの利用時間も見直してみてください。

昼寝は20分以内に

森田先生
足りない睡眠時間を昼寝で補おうとするママもいらっしゃると思います。けれど昼寝をしすぎると夜に寝付けなくなる原因に。昼夜逆転生活は辛いものですから、できるだけ夜にまとまった時間を眠れるように調整していきましょう。 理想的な昼寝の時間は20分程度。特に夜に寝付きにくい場合は、長くても30以内には起きるようにして、夜は赤ちゃんと一緒に早めの就寝を心がけてください。

リラックスできるルーティーンを持とう

森田先生
ご自身がリラックスできるルーティーンを身につけておくことも有効です。ノンカフェインのハーブティーを飲む、ストレッチをする、アロマを焚くなどなんでもかまわないので、「これをしたら寝る」という習慣ができると、ルーティーンを取り込むことで入眠がスムーズになっていきます。

お風呂は眠る90分前に

リラックスさせる代表的な行為が入浴ですが、眠たくなるのは実は上がった体温が下がっていくとき。お風呂から上がった直後は身体が熱すぎて寝付けないものです。入浴によって上がった体温が下がり始めるのは90分後が目安。入浴は入眠したい時間の1時間半前にすませるようにするのがおすすめです。

いきなり睡眠時間を前倒すのは難しい

お医者さんにききました!赤ちゃんがなかなか寝ない理由は?

森田先生
よく夜になると目が冴えてくるという方がいらっしゃいます。実は、人間は眠る1〜2時間前がもっとも覚醒度が高いと言われているんです。そのためいきなり眠る時間を1〜2時間早めることは実はとっても難しいんです。理想的なタイムスケジュールを組むためには、少しずつ生活時間を調整するようにしてください。

試してみて!赤ちゃんの寝かしつけテクニック

赤ちゃんがすんなりと眠ってくれれば、ママの睡眠不足も大きく改善されます。
「おこせん」では、赤ちゃんの寝かしつけの方法について、専門家の先生やおこせんユーザーの皆様からのお声を紹介しています。
こちらの記事も、ぜひご参照ください。

お子様が寝てくれない夜、どうしてた? みんなの寝かしつけテクニック
https://okosen.com/contents/gokigen/vol_40.html
お医者さんにききました! 寝かしつけテクニックが効く理由
https://okosen.com/contents/gokigen/vol_41.html
お医者さんにききました!赤ちゃんがなかなか寝ない理由は?
https://okosen.com/contents/gokigen/vol_50.html
赤ちゃんが寝ない? その理由は温度と湿度にあるかも!
https://okosen.com/contents/gokigen/vol_78.html

取材協力

森田麻里子(もりた・まりこ)

森田麻里子(もりた・まりこ)

医師・Child Health Laboratory代表。
東京大学医学部医学科卒業。
自身が子どもの夜泣きに悩んだ経験から、睡眠についての医学研究のリサーチを始め、現在では小児スリープコンサルタントとして活動する。著書に『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』(ダイヤモンド社)『科学的に正しい子育て~東大医学部卒ママ医師が伝える~』(光文社新書)『子育てで眠れないあなたに』(KADOKAWA)がある。

このカテゴリの最新記事

メルマガ登録