おこせんができるまで
岩塚製菓のロングセラー商品「岩塚のお子様せんべい」。「がんばれ!野菜家族」や「がんばれ!小魚家族」とともに「おこさませんべい」や「おこせん」と呼ばれ、親しまれています。ここではおいしい「おこせん」ができるまでを紹介します。
- 白くてお口の中に入れるとふわっと溶ける「おこせん」。どんな風に作られているのか、ボクが案内するよ!
おこせんが作られている工場はこちら
岩塚製菓 飯塚工場(新潟県長岡市)
工場では「おこせん」のほかにも様々なおせんべいやおかきを24時間体制で製造しています。
- 工場の周りには新潟の美味しいお米「コシヒカリ」が栽培されている田んぼがたくさんあるよ。新潟を代表する銘酒の蔵も近所にある、お米とお水が美味しい地域なんだ。
(1)そのまま食べても美味しいお米を使用、工場でもしっかり安全性をチェックする
「おこせん」の主な原料はお米・砂糖・塩。「がんばれ!野菜家族」や「がんばれ!小魚家族」には野菜や小魚が加わります。
お米は全て国産で、日頃家庭で食べられている“ご飯”と同等品質。そのまま炊けば美味しいご飯になるお米です。
- 原料となるお米は入荷される直前に業者さんで精米されているから鮮度は抜群なんだ。
袋を開けると、お米の柔らかい香りがするよ。
原料は信用できる業者さんから購入していますが、工場内でも消費期限のチェックと放射線量の検査をしています。
(2)配合したお米に水をたっぷり吸わせ、粉にする
「おこせん」の特徴であるふわっとした口どけは、加熱する前にお米に水をたっぷり吸わせることで生み出されます。お米を水に浸す時間はなんと10時間。その後1時間半かけて水切りを行います。
粒がパンパンになるまで吸水したお米は指で押すと簡単に崩れてしまうくらい柔らかくなります。柔らかくなったお米は機械で粒の細かい粉にします。
- 水はきれいな地下水を汲み上げて使用しているんだって!
(3)米粉を蒸して練る
粉にしたお米はすぐに蒸し、機械で練りあげます。練る回数によって食感は少しずつ変化します。
- お米の風味はとっても繊細。「おこせん」などの岩塚製菓の商品は、粉にしたお米をすぐに蒸しているから香りが豊かなんだよ!
(4)型を抜いて、おせんべいの形を作る
引き伸ばした生地を型で抜いて、おせんべいの形を作ります。きれいな丸になっているか1枚1枚人の目で確認し、形が崩れているものは取り除きます。
- 焼く前のおせんべいはまだ小さいよ。食べるとお団子の味がするんだって!
(5)70〜80℃で乾燥させ、24時間休ませる
おせんべいの形にした生地を機械に通し、3時間ほど乾燥させます。この段階では生地の外側だけ乾燥が進み、中心部の水分と均一ではないので、その後24時間かけて生地を休ませ、水分が均一になるのを待ちます。
- 生地はしっかり乾燥させて水分を一定にしないと中までしっかり焼けないし、おせんべいが変な形にふくらんだり、割れたりしちゃうんだって!
この間に金属の破片などの異物が混入していないかのチェックもしているんだよ。
(6)再度乾燥させ、焼き上げる
おせんべいの焼き上がりが一定になるよう、焼く直前にもう一度生地を乾燥させてから焼きはじめます。焼き釜の上に並べた生地を250℃の程度の予熱で温め、300℃程度の高温で一気に膨らませ、焼き上げます。
- 火力が強ければすぐに色がついてしまうし、弱ければ生焼けになってしまうんだ。真っ白でサクサクやわらかいおせんべいに焼き上げる作業はとっても気を使うんだよ。
(7)確認をしながら個袋・大袋に詰めて出荷!
焼きあがった「おこせん」は2枚組にして個袋にパッケージされます。個袋は一つひとつ人の目でチェックされ、数を揃えて次の工程へ送られます。
個袋はさらに大袋で梱包されます。賞味期限を印字し、パッケージに破れなどがないか再び人の目でチェック。重量検査や金属検査をし、ダンボールに詰めて出荷されます。
- 工場からトラックに積まれて出荷されたおせんべいは、お菓子の問屋さんから全国のお店に届けられるよ!
- 「おこせん」は製造するのに3日近くかかります。自社工場ですべての工程を行うことで、安全・安心を確保しながらお米の風味を生かしたおいしい米菓作りに岩塚製菓はこだわっているのです。