おこせん おやつどきファンサイト

コンテンツCONTENTS

ベビードリームアート協会代表理事 森奈央さん

ふーちゃん
お子様一人ひとりに個性があるように、育児のスタイルは人それぞれ。けれど悩んだときや行き詰まってしまったとき、それをちょっと先に乗り越えた人たちの言葉が道を照らしてくれるかもしれません。おこせん世代より大きなお子様を育てるお父さん・お母さんに、育児中の喜びや大変だったこと、「お子様せんべい」について思うことをうかがいます。

森奈央さん

今回のインタビュー:森奈央さん

3歳女児・5歳男児・17歳男子の母。一般社団法人ベビードリームアート協会代表理事を務める。主に家の中にあるものを使い、夢のあるお子様のアート写真を撮る「ベビードリームアート」を趣味としてスタート。現在は法人化し多くの親子の思い出作りをサポートしている。その他、発達障害のある子どもの両親へ向けたお話会を開催。

一般社団法人ベビードリームアート協会:
https://www.babydreamart.jp/

現代は情報が多く、周りと比較してしまいがち

ふーちゃん
森さんのお宅には年の離れたきょうだいがいらっしゃるのですね。17歳のお子様と3歳のお子様を育てているなかで、子育てを取り巻く環境の変化などは感じますか?
森奈央さん
森さん
そうですね。長男が幼かったころはまだここまでネットは普及しておらず、情報は今ほどありませんでした。町内の掲示板に張り出された紙を見てママ同士のコミュニティを見つけていましたよ。
今は以前よりも子育てそのものを楽しんでいる人は増えた印象があります。子育てママへ向けての情報が増え、子育てをしやすくなったのかもしれませんね。
一方で選択肢が多すぎて迷ってしまうママも増えた印象です。子どもの成長やお習いごとなど、人と比べてしまう機会も増えたのではないでしょうか。
ふーちゃん
やはり最初のお子様を育てているときの方が迷いや悩みは多かったのですか?
森奈央さん
長男のときは、初めての子育てでわからないことばかりでした。
うちは長男と次男には発達障害があります。長男のときは「どうして周りの子と同じようにできないのだろう」ととても悩みました。長男は感覚過敏で肌触りの苦手な服を着せると大泣きをし、いろんな音が耳に入ってきてしまう聴覚過敏もあり、最初はなぜ子どもが泣いているのか?急にパニックになるのか?わからず戸惑うことが多かったです。
次男の場合は、こだわりが強く多動傾向がありますが長男の子育てを通して発達障害の特性を理解できているので、悩みがないわけではないですが、長男のときほど困ることはありません。

森奈央さん

「生まれきてくれてありがとう」と感じてほしい

ふーちゃん
よければ長男のお子様を育てていたときの苦労や喜びを聞かせてください。
森奈央さん
うまく学校生活に馴染めなかった長男は、15歳で不登校・引きこもりになってしまいました。そのときに「私はこの子にどうなってほしいのだろう」と真剣に考えたのです。
ちょうどそのころ長女が生まれ、長男が生まれたときの【生まれてきてくれたこと】に感謝した気持ちを思い出しました。
不登校で毎日寝てばかりの長男を何とかしないと!と一人焦っていましたが、【あなたがいつかこの先、生まれてきてよかったって感じてくれる瞬間がきたらお母さんはそれでいい。たくさん休んで元気が出たら、また一緒に考えよう!】と、今の子どものありのままを受け止め、本人にも伝えました。
今では、高校を受験し直し、大学を目指して勉強をしています。
あの時期は、長男も私も苦しい時期でしたが、今では二人で当時のことを話すことができるようになりました。その経験があったからこそ、私は子育てに大切なことに気づかせてもらうことができました。
今は相変わらず不器用ですが自分なりに人生を歩む長男の成長に喜びを感じます。
ふーちゃん
発達障害のあるお子様と向き合うために、どんなことをしてきましたか?
森奈央さん

発達障害の子どもたちは、その子の特性を理解し、周りがサポートしてあげることで生きやすい環境を作ってあげることができます。あいまいなことが苦手なので、明確なルールや見通しがあると安心します。次男は保育園の活動中でも外へ飛び出していってしまいそうになるのですが、外に出たくなったら先生に「『外に行っていいですか?』と聞いてから出る」というルールを設けました。

そのときただ「ダメ!」というのではなく「時計の針が○のところに来たら」「○○が終わったら」と具体的に見通しを立ててあげると守ることができます。これは他のお子様たちにも有効なやりとりだと思います。発達障害の有無に関係なくどんな子でも、その子のことをちゃんと見てあげることが大切かなと思います。
お母さんは子どもの1番の理解者です。みんな必ず【良いところ】があるので、その子の良いところを見つけて伸ばしてあげたいですね。

ふーちゃん
悩んだときは誰かに相談しましたか?
森奈央さん
私の場合は長男のことを理解し、相談にのってくださる先生に出会うことができました。
発達障害の子どもたちってどうしても他の子よりも叱られる機会が多いのです。
長男が保育園のとき、お昼寝の時間じっとしていられず、保育園の床全体に油性のマジックで落書きをしてしまったことがありました。
私も先生からお叱りを受け、「毎日毎日こんなことばかりして、この子は将来社会に出て行くことができるのだろうか」と不安で涙があふれだしそうなとき、1人の先生がこっそりと私に「床の落書き、すごく上手だったんですよ。お母さんに見せてあげたかった」と言ってくださいました。
長男の行動の理由を聞かず頭ごなしに叱るのではなく、何故そんなことをしたのかな?と子どもの目線で考えてみることを教えてもらいました。そんな風に子どもに寄り添いながらきちんと指導してくださる先生がそばにいてくださったのは私の心の支えにもなりました。
私の子育ての環境はずっと今で言う「ワンオペ育児」でしたが、すべてを一人で抱え込まないで相談する人がいたことはとても感謝しています。

森奈央さん

ふーちゃん
森さんの思う子育て中で大切なことはなんでしょうか?
森奈央さん

母親は子どものことで振り回されがちになりますが、自分のことも大切にすることですね。
どんなに時間や気持ちにも余裕がなくても、1週間に1回でも、1ヶ月に1回でも自分の好きなことをする。美味しいケーキを食べたり、子どもが寝た後に好きなことに没頭したり……。
自分を大事にしなければイライラが募り、子どもたちにそのイライラをぶつけてしまいがちです。家庭内外のあらゆる人を頼ってでも、ママが少しだけでもいいので【楽しい】と思えることをして息抜きをする。
私の場合はそれがベビードリームアートでした。

子どもってお母さんが笑顔でいることが一番うれしいと思うのです。
そのためには家事はどんどん手抜きをしていいと私は思います。
部屋が多少散らかっていても、晩御飯がスーパーのお惣菜の日があっても、ママが笑顔で子どもたちと笑って1日を過ごすこと、そちらの方がとても大切に思います。

撮影会で親子のコミュニケーションを

ふーちゃん
ベビードリームアート協会では、どのような活動をされているのですか?
森奈央さん

ベビードリームアートの撮影会を各地域で開催しています。
私たちは赤ちゃんが主人公になるアートを準備し、かわいい表情を引き出せるようお母様の撮影のサポートをします。撮影をするときは、お子様の目を見てお名前をたくさん呼んでもらいます。お母さんの声に赤ちゃんがニコッと笑う、そんな親子のコミュニケーションを楽しんでもらい、お子様の可愛さを再認識してもらいたいです。

撮影会には同じくらいの月齢の赤ちゃんをお持ちのお母さん達が集まります。
皆さん自然と子育て話で盛り上がるんですよ。
泣き虫の子、成長がゆっくりの子、寝ない子、偏食な子……子育てに悩みは尽きません。皆さんの経験談を聞いて安心するお母さんや、悩みを話してスッキリするお母さんもいます。
子育てを一人で抱え込まないよう、このアートをきっかけにお母さんと赤ちゃんが楽しく集まれる場所づくりをし、子育てがもっと楽しくなるお手伝いができるよう活動しています。

ベビードリームアート「夕方の台所」ベビードリームアート「夕方の台所」

ふーちゃん
撮影シーンをたくさん見てきた中でわかった、お子様を泣き止ませるコツってありますか?
森奈央さん

泣き止ませるコツは赤ちゃんをしっかり抱っこしてあげて、優しく話しかけてママの笑顔で安心させてあげることですね。一定の緩やかなリズムでゆらゆらしてあげると、泣き止む子が多いです。
うちの子は食いしん坊なのでおやつをあげると泣き止みました。お子様せんべいもよく食べていましたよ。

撮影に入るときも、しっかり対面で抱っこをしてあげて、アートの上にねんねさせます。ねんねの姿勢を嫌がるお子様にはねんねの姿勢で楽しくふれあい遊びをすることをお勧めしたりします。これはおむつ替えが苦手なお子様にも有効です。
赤ちゃんのお腹をこちょこちょ~っとしてみたり、いないいないばあっ!遊びをしたり、おなかに息をぶぶぶー!と吹きかけたり赤ちゃんの【笑いのツボ】を見つけます。笑うことは赤ちゃんの脳の発達にもとっても良いんです。
笑いのツボが見つかったら繰り返しいっぱい遊んであげます。ママとタイミングを合わせ最高の笑顔が出た瞬間をお写真に残します。
撮影会で見つけた笑いのツボでおうちでもたくさん遊んであげて親子のコミュニケーションを楽しんでほしいです。

ふーちゃん
最後に「お子様せんべい」へのコメントをいただけますか?
森奈央さん
自分自身が大好きで、産後のダイエットのおやつに食べていました。
赤ちゃんが手に持てるので撮影会に持ってくる人は多いですね。次男は激しい偏食で白米しか食べなかったのですが、お子様せんべいはよく食べていました。やはり、お米の味がするからでしょうね。親としてはアレルゲンも少なく、余計なものが入っていないので安心して食べさせられます。
ふーちゃん
ありがとうございました。私も自分の好きなことをする時間をもてるようにしながら、育児に取り組みたいと思います!

このカテゴリの最新記事

メルマガ登録