出産・育児休業から職場へ復帰する際、手土産を持って行く方は少なくありません。職場復帰の際に手土産を用意することは必須ではありませんが、当事者からは手土産が職場復帰をスムーズにしてくれたという声を聞きます。
「おこせん」で実施している育休復帰応援企画にご参加いただいた方々にアンケート調査を実施し、職場復帰の際の手土産の効用について皆様のご意見をまとめました。（有効回答数：91名）

育休復帰応援企画の詳細については、記事末尾の企画概要をご確認ください。

手土産を配った人のうちの全員が「手土産があってよかった」と回答

職場復帰の際に手土産を配った方に手土産があってよかったかどうかをうかがったところ、なんと100％が「はい」と回答。全員が手土産を持っていったことをポジティブに捉えていました。

手土産は職場復帰とともに

手土産を配布するタイミングについては76.1％が「職場復帰の当日」と回答。挨拶周りをしながら配布をする方が多いようです。

配布方法は「共有スペースに置いた」が最多

配布方法は複数選択方式でうかがいました。すると54.3％の方が「社内の共有スペース等に置いた」と回答。より多くの人に行き渡るように配慮したり、限られた勤務時間を有効に利用したりするための手段なのかもしれません。
43.5％の方は一人ひとりに手渡しで配っています。「復帰しました。これからまたよろしくお願いいします。」の一言とともに、職場の皆様と顔を合わせたのかもしれませんね。

手土産が会話のきっかけに

手土産を持って行ってよかった点を複数選択でうかがったところ「手土産をきっかけに会話ができた」（76.1％）が最多。「育休中お世話になった人に感謝を伝えられた」（60.9％）、「スムーズに復帰の挨拶ができた」（59.8％）、「復帰の緊張がやわらいだ」（55.4％）が僅差で続きました。手土産を配るという行為をきっかけにコミュニケーションが生まれ、それが職場復帰をスムーズにしているようです。

職場復帰を支援している岩塚製菓の取り組み

「おこせん」で実施している育休復帰企画に応募いただき、岩塚製菓のおせんべいを配布してよかった理由を伺いました。「個包装でも食べられること」（82.6％）、「常温で保存できること」（77.2％）、「日持ちすること」（67.4％）といった機能面のほかに「味がおいしいこと」（76.2％）、「幅広い年齢層に喜んでもらえること」（67.4％）といった、味覚・嗜好面が挙げられました。また「気負わず気軽に渡せること」（59.8％）という意見もあり、岩塚製菓のおせんべいが職場復帰の手土産に適しているというご意見を多くいただきました。

配るときは、手渡しまたはメッセージを添えて

手土産を配る際、工夫したことや気を付けたことを聞いてみました。

手渡しをして会話のきっかけを作った

・感謝と挨拶のメッセージカードを添えて1人ずつに手で渡しました。
・仕事の邪魔にならないように、お昼休みに配りました。
・なるべく手渡しにしました。知っている方にはお礼と挨拶、知らない人には挨拶ができました。
・部署が再編して、半分以上初めての方だったので、なるべく手渡しで会話するきっかけにした。
・配るとともに職場のメールで育休の感謝とこれからご迷惑をかけるかもしれないことについて挨拶をしました。

メッセージを添えてデスクや共有スペースに

・職場の全員にいきわたるように、すべてのデスクに置きました。
・育休中の感謝のメッセージカードを貼り付けました。
・箱に大きくメッセージを書いて休憩室に置いておきました。
・休憩スペースに置いたので、常温保存が可能・個包装・期限が長いお菓子がよかったです。お昼ご飯や休憩の際に気軽に食べてもらえて、すぐになくなりました。
・テレワークで出社しておらず手渡せない人のデスクに置いていけるよう、メッセージ入りシールを用意して手土産に貼り付けておきました。
・一つひとつのお菓子に育休の感謝とこれからよろしくお願いしますとメッセージを付けました。

手土産はただ配るものではなく、挨拶をしたり感謝を伝えたりするために役に立っていることがわかります。人間関係を再構築しなければならなかったり、新しい生活に馴染めるか心配になったりと、何かと不安な産休・育休後の職場復帰。ちょっとした手土産を用いることで、スムーズな復帰を実現している方は少なくないようです。
手土産がなくても円滑に復帰できることが理想ですが、コミュニケーションの一環としてお菓子などを用いることは、現状では有効な手段となっているようですね。
アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。