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赤ちゃんが寝ない? その理由は温度と湿度にあるかも!

イワネン
おや、風花さん、なんだかお疲れのようですね。
ふーちゃん
最近、うちの子が夜なかなか寝てくれないのよ。一時期は「ねんトレ※」でセルフねんねできるようになっていたのに。
イワネン
何か眠れない理由があるのかもしれませんね。医師で小児スリープコンサルタントの森田麻里子先生に聞いてみましょう。

※赤ちゃんが自力で眠れるようにねんねのトレーニングをすること。詳しくは『医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』(ダイヤモンド社)。

冬でも暑いと眠れない

赤ちゃんが寝ない? その理由は温度と湿度にあるかも!

森田先生
これまで夜はよく眠ってくれいたはずの赤ちゃんがなかなか寝付いてくれなくなったとき、よくあるケースの一つが「暑い」ことです。
大人も身に覚えがあると思いますが、眠りに入るときは少し涼しいと感じる方が気持ちがいいもの。真夏は冷房を強めに入れて布団を被るなんてことをしている人もいるかもしれませんね。
睡眠時の適温は夏は25℃〜27℃、その他の季節は20℃前後です。このあたりを目安に住宅環境に合わせて、微調整するといいと思います。
ふーちゃん
夏場はエアコンを28℃に設定しましょうと言われるけれど、それではちょっと暑いのね。

赤ちゃんはとっても暑がり

森田先生
実は赤ちゃんはとっても暑がり。分厚いオムツを履いていることも影響しているかもしれませんが、大人よりも暑いと感じやすいんです。そのため夏も冬も過剰に服を着させないようにしましょう。冬場でもうっすら汗をかいていれば、それは暑がっている証拠。着せているものを減らすか、室温を下げてあげてください。
個人差はありますが、パジャマの上からスリーパーを着せてあげる方法がおすすめです。お布団を使うより、窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを下げられる可能性があります。
冷やしすぎていないかが心配であれば、腕や脚などを触ってみます。冷たいと感じたら服装や室温で調整してみてください。例え手先や足先が少し冷たくても、体幹(お腹など身体の中心部)や太もも、二の腕が温かければ問題ありません。
ふーちゃん
スリーパーは薄手のものと厚手のものを持っていると便利そうね。

冬場は乾燥にもご注意を!

森田先生
快適な睡眠のためには、温度だけでなく湿度にも気を配ってあげてください。湿度は40%~60%が適しています。夏場は湿度が高くなりますので、冷房を入れても蒸し暑い場合は、除湿モードを併用するのもおすすめです。特に注意が必要なのは冬場。もともと湿度が低い上に、暖房を入れるとさらに乾燥しがちです。加湿器を使って適切な湿度を保ちましょう。
乾燥した部屋では、ウイルスが元気に動き回るだけでなく、喉からウイルスなどを排出する機能が落ちるため感染症に罹りやすくなります。
大人なら、眠るときはエアコンの使用を控える方もいらっしゃると思いますが、赤ちゃんにとって快適な寝室環境を整えるには、エアコンや加湿器もぜひ活用していただきたいと思います。
ふーちゃん
最近は省エネのモデルが出回っていることだし、遠慮せずにどんどん使うことにするわ。

取材協力

森田麻里子(もりた・まりこ)

森田麻里子(もりた・まりこ)

医師・Child Health Laboratory代表。
東京大学医学部医学科卒業。
自身が子どもの夜泣きに悩んだ経験から、睡眠についての医学研究のリサーチを始め、現在では小児スリープコンサルタントとして活動する。著書に『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』(ダイヤモンド社)『科学的に正しい子育て~東大医学部卒ママ医師が伝える~』(光文社新書)『子育てで眠れないあなたに』(KADOKAWA)がある。

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