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子育て心理学 赤ちゃんの「心」を理解する「発達心理学」って何?

イワネン
風花さんは「発達心理学」という言葉を聞いたことがありますか?
ふーちゃん
心の発達を研究する学問でしょ。
イワネン
だいたいそんなところです。おこせんでは過去にも「子育て心理学」で赤ちゃんの心理にまつわるさまざまなお話を紹介してきました。これらのコンテンツは大変ご好評をいただき多くの皆さまの子育てに対する理解を深めるお手伝いができたようです。そこで、これからはしばらく赤ちゃんの発達心理の理解を深めていく連載を続けていこうと思っています。
ふーちゃん
なるほどね。なかなか役に立つ取り組みじゃない? これを読んでいけば赤ちゃんの成長に伴う心の発達がよくわかるっていうわけだ。
イワネン
そういうことです。本記事では連載の導入として、そもそも発達心理学とはどのような学問なのかを紹介しておきますね。
お話をいただくのは、法政大学 文学部 心理学科の渡辺弥生教授です。

心理学は「心」を科学的に明らかにする

子育て心理学 赤ちゃんの「心」を理解する「発達心理学」って何?

発達心理学とは心理学の一分野です。
心理学とは人が「心」だと思っているものを科学的に明らかにする学問。人間の行動を観察し「こういう行動をするのは、こういう気持ちや考えを持つからだ」と解き明かしたり、実験に協力をしてくれる人に質問をし、それに対する反応から考え方を探ったりします。実験に協力をしてくれる人に対しては、より込み入ったインタビューをしたり心理検査をしたりすることもあります。

生まれてから死ぬまでの心の発達を科学する発達心理学

発達心理学とは、その「心」が生まれてから死ぬまでにどのように変わっていくのかを明らかにする学問です。身体の成長のように見える変化だけではなく、やる気、気持ち、記憶力や考える力、諦めない力、人に対する態度や行動といった社会性など、内面的なものがどのように変化していくのかを調べていきます。かつての発達心理学は青年期までをゴールにしていました。しかし科学が進むにつれて、人の心は青年期以降も発達的な変化をしていくことがわかってきたのです。そこで一部の心理学では、人間が死ぬまでの心の変化を追ってみていくことになりました。これが生涯発達心理学です。

ふーちゃん
なるほど。心理学っていうのは科学分野の一つなのね。
この連載は赤ちゃんの心を科学的に理解するのに役立つっていうわけだ!楽しみだわ!

取材協力

渡辺弥生(わたなべ・やよい)

渡辺弥生

法政大学文学部心理学科教授。著書に子どもの「『10歳の壁』とは何か? 乗りこえるための発達心理学 」(光文社新書)、「まんがでわかる発達心理学」 (講談社)「中学生・高校生のためのソーシャルスキル・トレーニング スマホ時代に必要な人間関係の技術」(明治図書出版) などがある。

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