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お医者さんにききました! 寝かしつけテクニックが効く理由

ふーちゃん
「お子様が寝てくれない夜、どうしてた? みんなの寝かしつけテクニック」では、皆様のおかげでたくさんのアイディアを紹介することができました。紹介したテクニックをさっそく実践してくれた方もいるかもしれませんね。
ここでちょっと気になるのが、寝かしつけテクニックが有効である理由。寝かしつけテクニックを用いるとお子様はなぜ寝てくれるのでしょう。また、テクニックをより有効にする方法はあるのでしょうか。医師で小児睡眠コンサルタントの森田麻里子先生に教えてもらいました。

生活リズムを整えることが最低条件

寝かしつけテクニックについて検討する前に、お子様の生活習慣について述べさせてください。お子様に夜しっかり寝てもらうためには、何よりもまず明るい時間帯の過ごし方が大切になります。
朝7時ごろまでには起きて太陽の光を浴びせること、できるだけ午前中に日光浴をさせること、動けるようになったらたっぷり運動をさせること、お昼寝の時間やタイミングをコントロールすることは、お子様に夜しっかり寝てもらうための最低条件です。
これらの条件を満たしていない場合は、まずはお子様の生活習慣の見直しから始めてみてください。

ルーティーンは寝るための心の準備ができる

皆様にいただいた寝かしつけテクニックのアイディアの中には、「音楽を聞かせる」「歌を歌う」「絵本の読み聞かせ」「おやすみツアー」という解答が多く寄せられました。
実はこれらのテクニックは行為自体に効果があるというよりも、毎日寝かしつけの前に実施することでお子様が寝るための心の準備ができるようになっているのだと考えられます。
毎日の寝かしつけに困っている方は、寝る前のルーティーンを決めてできるだけ毎日続けてみるといいでしょう。

小さなお子様はまだ言葉がわかりませんから「ねんねだよ」と言ったところでそれが何を示すのかが理解できません。
しかしルーティーンを続けることで行動パターンから次に何が起こるのかを把握することができるのです。

お医者さんにききました! 寝かしつけテクニックが効く理由

低月齢のお子様にはホワイトノイズが役に立つ

「この音楽を聞かせるとよく寝てくれる」という声はしばしば耳にしますが、寝かしつけにぴったりな音楽というのはよくわかっていません。
しかし低月齢のお子様の寝かしつけには「ホワイトノイズ」に一定の効果があることがわかっています。ホワイトノイズはテレビの砂嵐のような「ザー」や「ゴー」という擦れるような音のこと。雨音や波の音などもホワイトノイズに入ります。これは一説にはお子様がお腹の中で聞いていたお母さんの血流の音に似ていると言われており、安心感が得られると考えられています。

物音に敏感なお子様には雑音を聞かせてみる

物音に敏感なお子様は、寝かしつけた後にも微かな音に反応して起き出してしまうことがあります。そのようなお子様を寝かしつける際は、あえて雑音を流してみることをおすすめします。上記で挙げたホワイトノイズがおすすめです。雑音が物音をかき消し、音に反応して起きることが少なくなるはずです。
雑音はそのまま流しっぱなしにするのがよいでしょう。

簡単にできる、明るさのコントロール

一アンケートの解答には「部屋を暗くする」という内容が複数見受けられました。こんな簡単な方法で寝かしつけができるのかと驚かれた方もいるかもしれませんが、実はこれはとても良い方法です。
目から強い光が入っている間は、体内時計が昼だと勘違いをするのでなかなか上手に寝つけないことがあるのです。そのため、できるだけ夕方からテレビをつけない、夕方から夜にかけては白っぽい照明ではなく少し明度を抑えた黄色い照明を利用するといった工夫をするといいでしょう。
常夜灯などの明かりでも眠りは浅くなりますので、就寝時の寝室はできるだけ真っ暗にすることがおすすめです。空気清浄機などのランプなどが明るすぎる場合は、部分的に布などをかけて光を遮断してみてください。

お子様が真っ暗な部屋を怖がるようであれば無理をすることはありません。しかしよく話を聞いてみると怖がっているのは暗闇ではなく影であることが少なくないため、よく様子を見てあげるようにしましょう。

お医者さんにききました! 寝かしつけテクニックが効く理由

「移動中」におとなしくなることを利用する

抱っこしてゆらゆらと揺らす、ドライブに連れて行くというのも寝かしつけの常套手段です。これがなぜ有効なのかはっきりとした根拠はないのですが、考えられる理由として「動物の赤ちゃんは運ばれているときにおとなしくなる習性がある」ことが挙げられます。自然界では、親が危険を察知して赤ちゃんを運んでいるときに赤ちゃんが鳴いてしまうと生き残ることが難しくなります。そのため移動中に赤ちゃんはおとなしくなるのです。人間にも同様の本能のようなものが備わっていれば移動中であることを感じる振動がお子様をおとなしくさせ、そのまま眠りへと導いているのかもしれません。

トントンが効くのはお母さんの鼓動を思い出すから?

揺らしながらあるいは寝転がった状態でお子様の背中などをトントンと優しく触れる行為はなぜ有効なのでしょう。 こちらもはっきりとした根拠はないのですが、一説には胎内で聞いていたお母さんの鼓動を感じるからだと言われています。

1歳を過ぎたら「ねんねのお友達」を作ってみよう

ぬいぐるみなどのおもちゃや、お気に入りのタオルなどを「ねんねのお友達」にしてあげると、安心して寝てくれることがあります。とくに添い寝を止めたいと考えている方は導入を検討してみるといいかもしれません。
アイテムを選ぶときは、万が一紛失してしまっても買い直しができるものであること、旅行にも持っていける大きさであることを考慮するといいでしょう。
ただし、1歳未満のお子様は窒息のおそれがあるため止めておいた方が無難です。

添い寝は親の負担にならなければOK

定番の添い寝・添い乳は、親の負担になりすぎないようであれば選択肢の一つです。ただし、窒息や乳幼児突然死症候群につながるリスクがありますので、添い寝はおすすめはしません。大人用ベッドでの添い寝は、お子様がベッドから転がり落ちてしまうリスクがあり、1歳半未満のお子様では危険です。
私のおすすめのは小さいころからベビーベッドに寝かせ、お子様が自力で眠れる「ねんトレ」を行っていくことです。「ねんトレ」については『医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』に詳細を記述していますのでぜひご覧になってみてください。

お医者さんにききました! 寝かしつけテクニックが効く理由

離乳食と寝付きの関係

赤ちゃんのアレルギーについて調べている研究から、離乳食と寝付きの関係についてある傾向を読み取ることができました。 離乳食を早いタイミングで食べさせ始めたお子様の方が、夜泣きをする率が有意に低かったのです。ここから、日中にきちんと栄養を摂ることが良い睡眠につながっていると考えることができるのではないでしょうか。

離乳食を始める適切な時期とは生後5〜6カ月ごろのこと。この時期を遅らせないことはお子様の快眠を導き、健やかな成長をサポートできると考えられます。 もちろん、離乳食を与える時期は早ければいいというものではありません。お子様が自力で座れるようになり、食べ物を飲み込む力がついてからではないと離乳食は危険です。あせって3〜4カ月のころに離乳食を与えるのはやめましょう。

離乳食初期は主要な栄養は母乳やミルクから摂ることになりますが、食べ物が固形に近づくにつれて離乳食からもきちんと栄養を摂取することが望ましくなります。このときに日中の栄養が充分に摂れていないと夜の授乳回数が増え、結果として寝かしつけの負担が増えることに繋がりかねません。夜にしっかり寝てほしいのであれば、できるだけ日中に必要な栄養をしっかり摂らせることが大切です。

お子様が手づかみ食べをできるようになるころであれば、おやつにはお米でできた「お子様せんべい」はおすすめです。とくに小魚が入っていてカルシウムの摂取が期待できる「がんばれ!小魚家族」は栄養面からもとても良いと思います。

取材協力

森田麻里子(もりた・まりこ)

森田麻里子(もりた・まりこ)

昭和大学病院附属東病院睡眠医療センター非常勤医師、医師・Child Health Laboratory代表。
東京大学医学部医学科卒業。
自身が子どもの夜泣きに悩んだ経験から、睡眠についての医学研究のリサーチを始め、現在では小児睡眠コンサルタントとして活動する。著書に『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』(ダイヤモンド社)『科学的に正しい子育て~東大医学部卒ママ医師が伝える~』(光文社新書)がある。

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