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お子様とキャラクターの話:第1回 最初に出会うキャラクターの種類と形

みなさんはお子様の頃、お気に入りのキャラクターのぬいぐるみを離さなかったり、ヒーローやヒロインに変身したり、テーマパークでキャラクターと写真を撮ったり、好きなキャラクターに慰められたり元気をもらったりした記憶はありませんか。このコーナーでは、アニメや絵本などの物語の主人公やぬいぐるみやおもちゃなど、お子様たちが大好きな「キャラクター」をテーマに、そのどんなところがお子様たちを元気づけてくれるのか、どうつき合えばお子様たちの心の成長に役立つのか、といったことについて、いろいろなキャラクターを例にとりあげながら解説していきます。

解説者プロフィール

西岡直実(子どもとコンテンツの研究所ミッドポイント・ワークラボ代表)

アニメ番組が得意な広告会社ADKで、子供調査やアニメ番組の調査、キャラクターのマーケティング、日本版セサミストリート(テレビ東京)の番組監修などの仕事に関わったのちに独立。現在は、お子様のキャラクターや物語などの心理的な効果の研究や調査の仕事を続けながら、お子様が自分でキャラクターを考えて工作や物語づくりを行うワークショップを行っている。一橋大学社会学部卒業、放送大学大学院修士課程修了(人間発達科学)。日本子ども学会、日本発達心理学会、日本アニメーション学会、絵本児童文学研究センターなどの会員。著書『キャラクター・マーケティング』(日本能率協会マネジメントセンター)

 大きな〇を描いてその真ん中に、横に3つ並べて、同じ大きさの小さい〇を描いてみましょう。みなさんはできた図形を見て何を連想しますか?お子様たちにこれを見せるとだいたい「アンパンマン!」と答えます。

 幼児や小学生を対象に、お子様が自分でオリジナルキャラクターを考えてものづくりをしたり物語をつくったりするワークショップをやっていますが、その中で、お子様たちにキャラクターの特徴をおしえるときに写真のような図を使っています。有名なキャラクターなども、お子様たちは図形を見ただけですぐに答えます。お子様たちには、キャラクターの特徴の1つとして「色や形がめだつ」という言葉でおしえていますが大人的には“シンボル化”するということです。

最初に出会うキャラクターの種類と形 最初に出会うキャラクターの種類と形

最初に出会うキャラクターの種類と形 最初に出会うキャラクターの種類と形

 キャラクターのすべてがそうではないのですが、特に小さいお子様たちが知っているものや、大人にも幅広く好まれ、世界でも知られているようなキャラクターの多くは、わりと視覚的に覚えやすいシンプルな色や形をしています。簡単な図形の組み合わせが一種の象徴的な記号となっているのです。ファンツという学者の実験では、いくつかの円を重ねた図形や、円の中に新聞の活字が書かれたもの、人間の顔に近いもの、色がついただけの円など6種類の丸い図形を見せたところ、生後2日の赤ちゃんでも人間の顔に近いものに一番反応を示したという結果があります。お子様が認識しやすい簡単な形、しかも、円を中心としたやさしい曲線でできているということは重要だと思います。

 絵に描きやすいということもあります。お子様が最初にクレヨンなどを持ったときにまず描くのは、“スクイグル”と言われるぐるぐるうずまき図形です。そういう意味からも、円だけで構成されたシンプルなキャラクターは、小さいお子さんにとっては身近なものと言えるでしょう。

 お子様が好むキャラクターはやはり動物が多いのですが、あるアニメのキャラクターが花をモチーフにしていたり、食べものが素材だったり、身近なものがキャラクターになっていると、お子様たちはより興味を引かれます。特に、キャラクターのおもちゃでお父さんやお母さんと一緒に遊んだり、家族で着ぐるみと写真を撮ったり、単なるシンプルな動物などの絵というだけではなく、笑いや楽しさ、安心、好き、といった感情が加わると、外見とキャラクターはより関連づけて覚えられます。

 小さいころにお世話になったキャラクターでも、年長さんぐらいになると多くのお子様は卒業していきます。ただ、小さいころに接したキャラクターには、家族と遊んだ思い出などとセットになった心の中の絆のようなものができていて、「幼稚だ」「お子様だ」などと言われるのが嫌な時期を超えて自分自身に対する見方が少し安定してくる高校生ぐらいになってから再び思い出されたりします。色や形の記号としてだけではなく、過去の家族との思い出や、安心の記号としてもキャラクターの役割は大きいのではないでしょうか。

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