令和パパはどんな育児をしている? おこせんパパユーザーに聞きました!
- 2021年には男性の育休取得率が過去最高の13.97%※になるなど、育児をする男性は増えてきました。
- でもまだまだ「育児って何をしたらいいのかわからない」、「わからなくてオロオロしていたら妻に怒られてしまった」というパパたちは少なくないようです。
実際に、子育てに取り組んでいるパパたちはどのようなことをしているのでしょう。
おこせんでは、パパたちに少しお話しをうかがってみることにしました。
※厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」
お話しいただいたのは……
G.Kさん 3歳の長男、1歳の次男を養育中。育休の取得はなし。
S.Aさん 11歳の長女、2歳の次女を養育中。次女が生まれた直後と1歳になってから2カ月間育休を取得。
どんなふうに育児を分担している?
- お二人のご家庭では、育児の分担をどのように行っていますか?
G.Kさん
- 平日は仕事があるので妻に任せることが多いですが、妻が仕事をする土・日は家事・育児のほとんどすべてを私が担っています。
S.Aさん
-
育休取得中は家事も育児もどんと任せてもらいました。長女(現在11歳)が生まれたころは、まだ男性が育休を取れる環境ではなかったので、赤ちゃんのお世話にしっかりコミットしたのは初めてのことでした。次女が1歳になった後で2ヵ月育休を取得したのは、保育園に落ちてしまったからです……。お互い育休をとりながら仕事を続けられるよう計らいました。とはいえ、夫婦ふたりだけでは手がまわらなかったため、妻の両親にも面倒をみてもらいました。
育休を終えた今は、主に料理担当として家事を担っています。
お風呂に入ってくれない、歯磨きを嫌がる、子育ては全然ラクじゃない!
- 育児をするうえで大変だったことはなんでしょう?
G.Kさん
-
在宅中は妻と一緒にお世話をしていたため、生まれて間もないころは私も睡眠不足になりました。
少し大きくなってからは永遠に続く「遊んで」攻撃ですね……二人とも元気いっぱいの男の子なので遊びがまったく終わりません。自己主張もするようになってきているので、お風呂に入れることも全然ラクではありません。素直に入ってくれない日がほとんどです。基本的には毎日何かしら大変だと感じています。
S.Aさん
- お風呂に関してはうちは逆のパターンで、好きすぎてずっと入っていようとします。出てくれません(笑)。大変なのは歯磨きですね。長女は素直に応じてくれたのですが、次女はとにかく嫌がって全然磨かせてくれません。次女が生まれるまでは虫歯が多い子に対して「どうしてこんな風になってしまうのだろう」と不思議に思っていました。自分が子育てをしてみてよく理由がよくわかりましたね。嫌がる子は本当になかなか歯磨きをさせてくれないんです。
- 嫌がる歯磨きをするために何か工夫などはされましたか?
S.Aさん
- 歯磨きに興味をもってもらえるよう、歯の模型を見せたりしましたが……なかなかうまくいきませんね。皆さん本当に苦労されていると思います。
G.Kさん
- すごくよくわかります。うちも嫌がって泣き叫ぶので。
- 歯磨きをさせることの苦労は、いろいろな人が実感をもっていそうですね。他に大変だったことはありますか?
S.Aさん
- 精神的なものもありますよね。やっぱり子どもが体調を崩したりすると心配で、気苦労があります。
それでも笑顔を見られれば幸せ
- 一方で、子育てをすることで得られた幸せはありますか?
G.Kさん
- やっぱり子どもの喜ぶ顔を見られた瞬間は幸せですね。あと、ちょっと離れると子どもの可愛さが身に染みるというか……。出張で会えない日には恋しくなります。
S.Aさん
-
そうですね。笑顔を見られれば幸せです。シンプルなことなんですけれど。
あとこれは本当に付帯的なことなんですけど、育児をすることは家事をすることでもあるんですよね。僕は料理をするようになって新たな興味の対象がみつかり、とても充実感を覚えています。ウェブ上のレシピをみながら、日常の簡単な料理から凝ったものまでなんでも作れるようになりました。もちろん、ちゃんと後片付けまでやりますよ。
モヤモヤする「育休」
- パパたちが育児をするうえで、社会や環境が「もっとこうだったらいいのにな」と思うことはありますか?
G.Kさん
- 古い施設などですと、男性が入れるところにオムツ替えのスペースが用意されていないことがあります。仕方なくトイレの個室で頑張ったことも。これはもっと改善されるといいなと思います。
S.Aさん
-
地域にもよるのでしょうが、まだまだ男性が一人で子どもの世話をしていると好奇の目で見られることがあるというか……。「お母さんはどこいったの?」などと声をかけられてしまうこともあります。もう今どき男が一人で子どもを見ていてもいいじゃないかと思うのですが。
あとはやっぱり男性ももっと育休がとれるようになるといいと思いますね。私も長女のときは取得できなかったのですが、この10年で時代が変わり、次女のときには取得することができました。以前よりもしっかりと育児にコミットできるようになったことはとてもよかったです。
- 男性の育休、どうやったらもっと広まるんでしょうね……。
S.Aさん
- そもそも「育休」という言葉はモヤモヤしますよね。全然「休」んでなんかいないです。むしろ仕事よりも大変ですよ、育児の方が。子どもを生かしておかなければならないプレッシャーがありますから24時間気が抜けない。まずは社会が「育休取得者は休んでいる」という認識を改めるところからはじまるといいと思います。
- そのような状況も鑑みて、東京都では「育業」という名称を用いることにしたようです。
S.Aさん
- そのような認識は全国に広まってほしいです。子育てをちゃんとしたことがないから、「育休中にリスキリングを」なんてズレたことが言えるのかなとも思います。毎日寝不足で緊張感もあって、できるわけないだろうという感じです。
G.Kさん
- たしかに、子どもをみているとずっと何かすることが発生しますよね。自分が自由にできる時間なんてないです。会社で働いているときには休み時間がありますが、育児にはそれすらありませんから。
- さんざんあちこちで言われてきていることではありますが、主体的に育児に取り組んでいない人にはなかなか伝わっていないようですね。
S.Aさん
- やっぱり世の中の男性にはもっと、育休をとってもらって子育てを経験してほしいですね。僕自身、次女の育児をしたことによって、長女のときは妻に任せていたことが多かったことをとても反省しています。やらなくてはわからないことはありますね。
G.Kさん
- 私はもともと漫画や本を読むことが好きだったのですが、その時間もあまりありません。けれど、幼い子どもたちとふれあえるのは今だけ。特別な時間だと思っています。夫婦でおでかけすることもほとんどなくなりましたが、家族といるのは楽しいですよ。
ベビーカーを持って抱っこをするのは、パパにだって無理!
- そのほかに、世の中がこうだったらもっと子育てがしやすいのにと感じることはありますか?
G.Kさん
-
公共交通機関がもっとベビーカーに優しくなってくれるとありがたいですね。未だにバスのなかではベビーカーを畳むよう圧をかけられることもあり。正直、ベビーカーを持ってかつ子どもを抱っこしての乗り降りは父親でも相当厳しいですよ。無理だと感じることもあります。ママたちにはもっときついはず。
あとはベビーカーが余裕をもって通れるよう、道幅も広くなるといいですよね。
S.Aさん
- エレベーターがもっと使いやすい場所に配置されるといいと思います。エスカレーターならすいすい上り下りできるところでも思いっきり迂回をしなければならないこともあるので……。また、ベビーカーや車椅子が優先になっているはずのエレベーターに、一般の人が多く乗ってしまって利用できないことも。こういうことは改善されるといいですね。
子育てを通じて同僚との会話が増えた
- 子育てに関する情報は、どのように収集していますか?
G.Kさん
- うちは妻がいろいろリサーチしているので、その情報をもらっています。
S.Aさん
- うちもですね。でも、離乳食を含め食事に関しては僕もよく調べています。
- 子育てに行き詰まったら誰に相談しますか?
S.Aさん
- 同じくらいの年齢の子どもがかる同僚に話しをして、すっきりしています。休日は妻ともよく話し合います。
G.Kさん
- 同じく、妻や同僚と話をします。特に育休中の同僚にはよく話をしますね。
- いわゆる「パパ友」はできたのでしょうか?
S.Aさん
- 社内で話をする人は増えました。子どもの話を通じて交流するようになったんです。
G.Kさん
- 新しく友人ができたり、コミュニティが広がったりしたわけではないですが、同僚とのコミュニケーションの幅は広がったように感じています。
「おこせん」を与えれば子どもが笑顔に
- 「おこせん」は子育ての役にたちましたか?
G.Kさん
- もちろんです。食いしん坊なので、泣き止ませたいときにはよく与えていました。記念写真を撮りたいときにも役立ちましたね。すぐに笑顔になってくれるんですよ。
S.Aさん
- うちももちろん、ずっと食べさせていました。「おこせん」に限らず、家族そろって岩塚製菓のおせんべいが大好き。妻も私も「岩塚の黒豆せんべい」のファンです。
G.Kさん
- うちもです。長男は「味しらべ」が好みみたいです。岩塚さんとはこれからも末永いお付き合いになりそうです。
- ありがとうございました。
- 育児によって貴重な経験をされたパパたち。これからももっと共に育む仲間が増えていくといいですね。それによって社会はさらに子育て世帯に優しいところへと変わっていくのかもしれません。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。