春、おもいっきりお外で遊んだあとに、親子で読みたい絵本
- もうすぐ春。お外遊びも楽しいけれど、絵本も読んであげたいわ。
- 絵本でも、体を使ったり、想像力を働かせたりして、遊べるんですよ。
- 楽しく遊べるオススメの絵本はあるかしら?
- JPIC読書アドバイザーに教えてもらった絵本を紹介しますね。
JPIC読書アドバイザーが選ぶ、ご機嫌になるかもしれない絵本
0~2歳
『こねて のばして』
- 作/ヨシタケシンスケ
980円(ブロンズ新社)「こねて のばして またこねて」「つついて つまんで おしつけて」と軽妙に進むパン生地作り。赤ちゃんをおひざに座らせて、「たたいて ゆらして ころがして」と手や足をゆすって、パン生地こねこね遊びができそうです。
★こねこねしながら遊んだら、おなかもすいてくるかしら。
『とんねるをぬけると』
- 作・絵/片山 健
900円(福音館書店)こどもたちが電車に乗って出発です。ゴーと、トンネルに入りました。真っ暗です。トンネルを抜けると、あれあれ? みんな雪だるまに変身しています。暗いトンネルを抜けるたびに思わぬものに変身していて、こどもたちには大受けです。
★あれあれあれ?と、こどもの目が輝く様子をお見逃しなく!
3〜5歳
『えがないえほん』
- 作/B・J・ノヴァク 訳/おおともたけし
1,300円(早川書房)この絵本はタイトルの通り、絵がありません。ナンセンスでおバカな言葉の羅列です。それを大人が、あたかもイヤイヤ言わされているように読むところに、こどもは大笑いし、言葉だけで想像力が磨かれます。
★どんな言葉がでてきても、あまり芝居がからず、たんたんと読むと効果抜群です。
『くるみのなかには』
- 作/たかおゆうこ
1,400円(講談社)もし、リスが隠したくるみなら、中はリスのお裁縫箱かもしれない。小さなドアがついていたら、中は小さなおじいさんと小さなおばあさんの家かもしれない。くるみの中の静謐な世界に、じっと耳を傾けたくなります。
★夜、寝る前の静かなひとときにおすすめです。
6歳〜
『この本をかくして』
- 文/マーガレット・ワイルド 絵/フレヤ・ブラックウッド 訳/アーサー・ビナード
1,500円(岩崎書店)戦争で逃げる途中、お父さんは亡くなりました。ピーターは自分の荷物をあきらめても、お父さんに託された大切な本を持って逃げます。山を越える前に、その本を大きな木の下に埋めて隠しました。いつの日か平和はやってくるのでしょうか。
★本が持つ力が、きっと伝わることでしょう。
『詩って なあに?』
- 作/ミーシャ・アーチャー 訳/石津ちひろ
1,500円(BL出版)ダニエルは公園で「詩の発表会」のポスターを見ました。「詩って、なんだろう?」。仲よしのどうぶつたちに聞いて回りますが、どうぶつたちはそれぞれに自分が思う「詩」を教えて、披露してくれました。
★言葉のおもしろさ、お子さん自身も楽しめるようになるといいですね。
協力 | 安冨ゆかりJPIC読書アドバイザー。書店や病院などでのおはなし会のほか、各種イべントや講習会などで、絵本や読みきかせの楽しさを伝える活動を行っている。 狩野啓子・池内七穂JPIC発行の絵本と読みきかせの情報誌「この本読んで!」編集 JPIC(ジェイピック)一般財団法人 出版文化産業振興財団。読書や出版について学ぶ「JPIC読書アドバイザー養成講座」や、読みきかせをする人に向けた「JPIC読みきかせサポーター講習会」などを開催。関係各団体とともに、読書推進活動にも取り組んでいる。 |
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