絆が深まる! ベビーマッサージ
- 赤ちゃんとの絆を深めることができるベビーマッサージをご存知ですか? ご自宅で簡単にできるベビーマッサージをバレエ講師でベビーマッサージセレピストの藤原桃実先生に教えてもらいましたよ。
- 私もやってみます! みなさんもぜひ、リラックスしながら一緒にやってみてください。
お子様をリラックスさせるベビーマッサージ
藤原桃実先生
ベビーマッサージの目的は、親子の肌と肌をふれあわせて愛着の形成をサポートすることです。親しい人にハグをされると安心しますよね。親しい人からの心地よい刺激は、お子様にとってもリラックス効果があるんです。マッサージでお子様にたっぷりふれることで安心感を与え、ごきげんにしてあげましょう。
マッサージを行うと全身の血流がよくなり、身体がすっきりします。これはお子様も同じで、お昼寝の時間が短い子や寝ぐずりする子もよく眠れるようになることがあります。これらのことで悩まれている方はぜひ一度試してみてくださいね。
私が主宰するバレエ教室はお子様連れもOK。レッスンの前にベビーマッサージを実施し、お子様がぐっすり眠っている間にバレエレッスンを楽しんでもらっています。
いつからはじめるといい?
オイルなどを使って肌を傷つけないようにし、やさしくタッチすれば生まれたその日からでも大丈夫です。お教室は予防接種も始まり、ママもお出かけに慣れ始めた2ヶ月頃から通うのが一般的です。
マッサージを行うタイミングは、お昼寝前のこれからぐっすり眠ってほしいときや、沐浴上がりの保湿ケアの際がおすすめですが、お母さんと赤ちゃんの一番心地のいいタイミングでしてみてください。
ただ、予防接種を受けた後の48時間は避けてくださいね。
さっそくやってみよう!
準備
- ベビー用オイルを用意する。
市販のベビーオイルでOK。マッサージ後は軽くオイルの拭き取りも忘れずに。 - 室温を調整し、お子様の服を脱がせる。
ママが薄手の長袖一枚で過ごせる室温であれば赤ちゃんは裸でも大丈夫です。ただし個人差がありますので、室温調節を適宜してくださいね。
声をかけ、お子様の気持ちを確認
まずは、お子様を寝かせるか抱きかかえます。お子様がリラックスできる姿勢を保ってあげてください。
それからお子様の手を優しく握り「〇〇ちゃん、これからマッサージをしてもいいかな? いやだったら教えてね」と声をかけましょう。
お子様の気分がのらないときは、無理して行う必要はありません。
最初はいきなりなでるのではなく、まずはトントンと軽く全身にふれて優しく刺激してください。
お子様が状況になれてきたら、すーっと全身をなでていきます。
オイルは必ず手のひらで温めてから使ってくださいね。
歌いかけながら、脚を刺激
マッサージの最初のステップは脚。腿、ひざ下、足の裏とパーツごとに上から下へ優しくなでてあげます。お子様の皮膚は大変薄いので、強くこすらないように十分注意しながら行いましょう。
足の裏は自律神経を整えるといわれている反射区が集中しています。ぷにぷにと軽く刺激し、指までさわってみてあげてください。
ふれるときは、名前を呼び「これが足ですよ」「私はあなたのママですよ」などと声かけや歌いかけをしながら進めていきます。
調子をととのえるお腹のマッサージ
お腹はやさしく円を描くようにしてなでます。消化器官をやさしく刺激できますので、離乳食をはじめたばかりで便秘や下痢などお腹の調子が整わないお子様にはやってみてあげてください。
腕も脚と同様に
腕は脚と同様、上から下へ流すようになでていきます。
指先をやさしくつついて刺激してあげましょう。
背中はお子様が遊んでしまったときでもOK
お子様が飽きて遊び始めてしまったときも、背中のマッサージなら続けることができます。いきなりさわると驚いてしまうので、必ず「背中のマッサージをするね」など一言かけて上から下へさわっていきます。
全身をながすようになでた後は、やさしく尾骶骨(仙骨)をさわります。背中を起こしておくのに重要な部位を刺激して、成長をうながしてあげましょう。
おしりをなで、タオルで包んでフィニッシュ
最後におしりもやさしくなでていきます。オムツをとってマッサージする場合はバスタオルや防水シートなどを敷いておくと安心です。
終わったら広げたバスタオルの上にお子様をのせ、オイルを拭き取りながら包んでいきます。身体の向きを大きく変えるときは「次は◯◯をしてもいいかな」と声をかけてあげてください。
包んだらそのまま抱き上げ「ありがとうね」「気持ちよかったね」など一緒にマッサージができてよかったということを伝えて、必ず水分補給をしておしまいです。
寒い場合は早めにお洋服を着せてあげてくださいね。
先生からのメッセージ
ベビーマッサージの最中に歌う曲はなんでもかまいません。ただ、恥ずかしがって黙々と作業をするように進めてしまうのは避けましょう。お子様がリラックスできるよう、何かしら声をかけながら行なってください。
実はベビーマッサージはお父さんこそおすすめしたいと考えています。生まれる前から一緒にいるお母さんに比べて、お父さんはお子様との関わり方に戸惑う方が多いようです。ベビーマッサージという「ふれあい方」を知ることによって少しずつでもお子様との文字通りの「接点」を増やしていってほしいと思います。
取材協力
藤原桃実先生
バレエ講師兼ベビーマッサージセラピスト。2014年に資格取得。
ベビーマッサージ教室は月2〜3回のペースで横浜市港北区・都筑区内を中心に開講。
Peach du berceau(ピーチドゥベルソー)
4歳になる上の娘は「野菜家族」が、0歳の下の娘は「小魚家族」が大好き。「お子様せんべい」の中でも好みがわかれるのは面白いですね。大人が食べても美味しいので、我が家ではパパも食べています(笑)。添加物の心配がないので、妊娠して多くの食べ物を受け付けなくなった知人もよく食べているようです。