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脳科学でわかった、赤ちゃんの事情

ふーちゃん
うちの子が考えていることや感じていること、成長に関することをもっと深く知りたいわ。
イワネン
専門家の話を聞いてみたらどうですか? 玉川大学に赤ちゃんの研究施設がありますよ。
ふーちゃん
へえ、そんなところがあるんだ。最新の研究結果が知れそうね。
イワネン
研究者のお話はちょっと難しいです。私が風花さんの代わりに聞いてまとめてみました。

玉川大学 赤ちゃんラボとは

玉川大学内にある脳科学研究所。10年ほど前から年間約200名の赤ちゃんを観察し、その行動の理由などを探っています。

赤ちゃんはプロよりもお母さんの歌声の方がリラックスできる

赤ちゃんにお母さんの歌声を聞かせるとリラックスしているように感じますよね。最近、これを証明する実験が行われました。
声楽のプロの歌声を録音した音とお母さんの歌いかけの声を聴かせたところ、赤ちゃんは後者の方をじっくりと聴いたのです。これにはいくつか理由があると考えられますが、大きな理由はふたつ。ひとつは赤ちゃんが自分に歌ってくれていることを感じ取って反応しているという説。もうひとつはお母さんがお子様の様子をみながらピッチや声の高低を無意識のうちに調節しているからという説です。
赤ちゃんは歌の上手さよりも、お母さんとのコミュニケーションに関心を抱くのかもしれません。

baby

お母さんをイライラさせるホルモン「オキシトシン」を知ろう

出産後、お母さんの体内ではオキシトシンというホルモンが分泌されます。これはお子様を守るためのホルモンで、家族に対しても攻撃的な行動を引き起こすことがあります。お父さんが育児に参加しようとしたタイミングで夫婦間のトラブルが発生したときは、オキシトシンが関係しているかもしれません。
各家族の関係性によりますが、そういうときはオキシトシンの分泌が少なくなるまでお父さんは無理に赤ちゃんに関わるのではなく、掃除や洗濯、料理など家事や身の回りのサポートを中心に行うとよいでしょう。オキシトシンの分泌は産後1年ごろで減少するといわれています。
※個人差があります。

赤ちゃんの個人差は大人よりもはるかに大きい

お子様の発育スピードが少しでも遅れると心配して「赤ちゃんラボ」に相談に来られるお母さん方が大勢いらっしゃいます。しかし、赤ちゃんの成長スピードや個性は大人よりもはるかに大きいものなのです。
「赤ちゃんラボ」では、研究のためにたくさんのサンプルから「立つタイミング」「歩くタイミング」などの平均値を測定しますが、平均することがほとんど意味を持たないくらいだそうです。お子様の成長を家族みんなで見守ってあげてください。
※もしも骨格形成などに心配がある場合は、検診の際に保健師に相談してください。

baby

岡田教授からのメッセージ

研究のためにたくさんのお子様と接しますが、どんな研究者よりもご自身のお子様のことは親御さんがよく知っています。お子様がその瞬間に必要としていることを察知できるのは、他人よりご両親です。
あまり「本にはこう書いてあった」「知り合いはこんなことを言っていた」といった外部の情報に惑わされすぎず、お父さんお母さんの感覚を信じて子育てしてほしいと思います。

協力

岡田浩之教授

玉川大学 赤ちゃんラボ
岡田浩之教授

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