子どもたちとふれ合えたSTAY HOME期間
新型コロナウイルスが世界的に流行し、私たちの日常は今まで思ってもみなかった方向へ変化を続けています。「当たり前」が様変わりする中、私たち母親にとって大きな変化は、子どもたちの休園・休校措置だったのではないかと思います。
我が家も幼稚園・小学校が休園・休校となり、習い事の施設も休館となってからは子どもたちと完全に「STAY HOME」に……。気軽に外出もできなくなってしまいました。そのため、家族みんなストレスがたまるのではと思いきや、我が家では今年の4月に第4子が生まれたこともあり、子どもたちは「赤ちゃんと毎日一緒にいられる!」と大喜び……。きょうだいみんなで一生懸命赤ちゃんのお世話をしてくれましたし、子どもたちは子どもたちなりにSTAY HOMEを前向きに過ごしてくれていたように思います。
特に自粛期間中に子どもたちの間で流行ったものがあります。それは「けん玉」です。
ある日、小学2年生の長男が家の中でふらっとけん玉を始めました。聞くと、1年生の時にお友だちと放課後などに練習していたようで、「おれね、『もしもしかめよ』の歌に合わせて少しけん玉できるんだよ」とのこと。見せてもらうと、歌に合わせて「もしもしかめよ、かめさんよ」のフレーズを大皿・小皿を使ってできていて、びっくり。
いつの間にけん玉ができるようになっていたんだろうと感心していたのですが、その様子を見ていた小学4年の長女の負けず嫌いに火がつき、長男の練習の隙を狙ってはけん玉を奪取してもくもくと練習開始。その長女に負けじと長男も練習に没頭し、毎日毎日、けん玉を取り合いながらこつこつと練習を続けた結果、二人とも「もしもしかめよ」の歌を最初から最後まで2回繰り返してけん玉できるように! すごい!!
「おれがめっちゃがんばったから、できるようになったんだよ♪」
「学校再開して先生に休校中何してましたか?って聞かれたら、けん玉してましたって答えるわ」
と言っていた長男長女。休校中、できなくなってしまったこともたくさんあったけれど、「今できること」に目を向けて毎日を楽しそうに彩っていた子どもたち。私は、そんな子どもたちの軽やかな姿にずいぶん助けられました。
また、休校中に何か子どもたちとのふれあう時間を確保しようと思い始めたのが、眠る前の本の読み聞かせ。昔はよくしていたのに、上の子どもたちが大きくなってからだんだんしなくなっていた読み聞かせを、STAY HOMEとともに再開しました。これが子どもたちに大好評! 毎日「さぁ読むよ~!」と声をかけると、みんなあっという間に寝る準備を済ませて、わくわくしながら布団に入っていました。
家にあった絵本や小学生向けの本は一通り読み返し終わってしまったので、新しく本を買い足したり、図鑑を読んだり、昔話を読んだり、時にパパの作った全然怖くない怖い話を聞いたり……。学校が再開した今も読み聞かせやなぞなぞを出すなど、眠る前のコミュニケーションタイムは続いています。
どうせなら楽しく過ごそう!と思っていた、STAY HOME期間。思いがけず子どもたちとのふれあい時間を見直すキッカケになり、じっくり子どもたちと向き合うことができた貴重な時間だったと感じています。
執筆者プロフィール
LICO(リコ)作家/子育てアドバイザー
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40000人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。
「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きをするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。
各種キュレーションの2015年上半期アクセス数ランキングにおいて、ブログ記事が殿堂入りを果たす。
ブログを通じてつながったママ達へのアドバイスが話題となり、各方面への講演会出演依頼が続出。
2017年4月現在、6歳の娘、4歳、2歳の息子を育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。
著書に『おだやかママの幸せ子育て法』(シリーズ2冊)、 『不安なあなたがゆっくりラクになるメッセージ』(すべて主婦の友社刊)。