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お祝いの日の「おめでとう」と「ありがとう」

 誕生日やクリスマス、お食い初めに初節句! 子どもの成長とともにお祝い事も変化しますよね。

 そんな中、イベントが変わっても昔から変わらないのは、お祝いの時にリビングをモールや輪飾りなどで飾り付けをして、造花でDIYした「HAPPY」という文字を飾ること。この文字は私たち夫婦の結婚式で使ったもので、これは子どもたちが赤ちゃんの頃から変わらない我が家のお祝いの風景です。

お祝いの日の「おめでとう」と「ありがとう」

 他にも3人の子どもたちがまだ赤ちゃんの頃は、画用紙やフェルトで作った王冠や蝶ネクタイを付けてお祝いをしたりしました。なかなか目線をカメラに向けてくれないので、とにかくいい瞬間を逃さないように必死にシャッターを切りまくっていたら、そのおかげで携帯のカメラフォルダは同じような構図の写真ばかりに占拠されたりして。思い出したら懐かしいことばかりです。

 そんな我が家の子どもたちのお祝いで大切にしてきたことは、「イベントの日にち」にこだわりすぎない、ということ。赤ちゃんの頃は、やたらと月齢や日にちを刻むイベントがあったりして、その日にピッタリお祝いしないと子どもがかわいそうなんじゃないか、その日にお祝いしないといいお母さんじゃないんじゃないか、そして、そんな大切な日に参加しないパパはなんて薄情なんだ、そんなことを(とくにSNSの影響もあって)思っていた時期がありました。

 その時は「その日にお祝いすること」が目的になってしまって、思うように段取りよく一日が進まないと、焦ってイライラしたり、仕事で早く帰ってこられないパパにつんけんした態度を取ってしまったり……。子どもをお祝いする日のはずなのに、ふと、いつの間にか私の「こうでなければならない」という理想を実現する「自己満足」になっていたのかもしれない、ということに気がついたのです。今思い出してみても、なんてもったいない時間を過ごしていたんだろうと、昔の自分にデコピンしたいくらい。

 大切なのは「お祝いする日にち」や「理想通りのお祝い」じゃなくて、「家族そろって笑顔で子どもの成長に感謝をすること」なのに。

お祝いの日の「おめでとう」と「ありがとう」

 どんなにきっちりイベントの日にちを守って素敵なご馳走を用意したって、ママが準備を完璧にしようとして子どもにもイライラしたり、子どもが体調悪かったり、パパがいなかったりしたら、それは、ちっとも楽しくないのです。

 カレンダーやSNS上の日にちにとらわれることなく、自分が笑顔で、子どもの体調や機嫌、家族が一緒に過ごせる日を最優先に大切にできるようになってから、「お祝いをする」ということの意味が今まで以上によくわかるようになった気がします。

 日にちなんかずれたっていい。素敵なケーキが作れなくたっていい。子どもたちが笑って毎日を過ごせていることに、家族で「ありがとう」と「おめでとう」を伝い合えたら、もうそれだけで充分。

 家族の成長のそばに、これからも同じような構図の写真が増え続けていくことを願って、今日のこの日に感謝する。

 お祝いの日とは、家族にとってそんな日であればと思います。

次回は3月更新予定です。お楽しみに!

執筆者プロフィール

LICO(リコ)作家/子育てアドバイザー

LICO(リコ)

「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40000人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。
「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きをするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。
各種キュレーションの2015年上半期アクセス数ランキングにおいて、ブログ記事が殿堂入りを果たす。

ブログを通じてつながったママ達へのアドバイスが話題となり、各方面への講演会出演依頼が続出。
2017年4月現在、6歳の娘、4歳、2歳の息子を育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。

著書に『おだやかママの幸せ子育て法』(シリーズ2冊)、 『不安なあなたがゆっくりラクになるメッセージ』(すべて主婦の友社刊)。

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